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正常な抜け毛と脱毛
猫の抜け毛のほとんどは正常なものです。外飼いの猫は年に2回換毛期を迎えますが、室内飼いの猫は一年中換毛する傾向があります。ピーターボールドやスフィンクスのように、ほとんど毛がない猫もいます。多くの猫の耳と目の間の毛は、体の他の部分よりも少ないことにお気づきですか?これは耳介前脱毛と呼ばれるもので、加齢に伴うごく正常な現象です。
異常な抜け毛と脱毛
もしねこちゃんが、禿げたような斑点が現れるほど毛が抜けているなら、何か問題がある可能性が高いです。下記に猫の抜け毛の最も一般的な原因を示します。猫の抜け毛の原因が何であるかにかかわらず、基礎疾患はご自身で判断せず必ず獣医に連絡してください。
猫の抜け毛の3大原因
#1:皮膚アレルギー
人間と同じように、猫もさまざまな物質に対してアレルギーを起こすことがあります。猫のアレルギー反応の一般的な原因は、ノミに刺されることです。ノミの唾液が猫の皮膚を刺激し、猫は舌や爪を使ってかゆみを取るためにかきむしります。猫の舌には糸状乳頭と呼ばれる突起が付いておりザラザラしています。このザラザラした舌は、毛づくろいをする毛がたくさんあるときには便利ですが、毛を引っ張ってしまうので毛づくろいをしすぎると必然的に局所的な脱毛につながります。
#2:関節炎
関節炎は、関節が痛くなり、猫が歩いたりジャンプしたりするのが難しくなる病気です。関節炎の際は脱毛の他にも異変に気がつく症状はあるかと思いますが、猫が不快感を和らげるために痛みを伴っている関節を舐めるので、局所的な脱毛が発生する可能性はあります。猫の舌は糸状乳頭で覆われているため、グルーミングのしすぎはハゲの原因になります。関節炎は進行を抑えることはできますが、治すことは難しい病気です。脱毛箇所を完全に治すことは難しいかもしれません。
#3:白癬
白癬菌は猫の体内に生息する虫とは何の関係もありません。実は真菌の感染症で、リング状に脱毛することからその名がつきました。白癬菌は人に移る可能性があるため、早期に獣医に相談するのがベストです。白癬菌の感染が完治するまでには、少なくとも6週間ほどかかります。